10月31日、外務省と笹川平和財団海洋政策研究所との共催で、開催された『第6回海洋法に関する国際シンポジウム「国連海洋法条約(UNCLOS)発効25周年 より自律的・包括的な海洋秩序の実現に向けた挑戦と機会」』に出席し、開会のご挨拶をさせていただきました。
海洋国家である日本が、国連海洋法条約(UNCLOS)の下で海洋における法の支配が浸透するよう、様々な外交努力を行なっていることを申し上げ、また、その上で、UNCLOSの独自解釈により自国の国益のみを拡大しようとしたり、海洋資源の持続的利用よりもその保護の側面を過度に強調したりといった動きがある中で、UNCLOSがその紛争解決メカニズムを通じて、法秩序として一層深化していくよう、またその中で、海洋秩序を規律するルールとしての包括性を保っていけるよう、日本政府としても努力するとともに、本日のシンポジウムのような場を通じた知的な議論にも期待したい旨、お話ししました。
その後、日本および諸外国の著名な学者、実務家により、海洋境界画定の平和的解決、海洋の科学的調査、海洋ガバナンス等、海洋秩序への新たな課題への対応や枠組作りに向けて活発な議論が行われました。