11月27日、訪日中のグレテ・ファレモ国連プロジェクト・サービス機関(UNOPS)事務局長(Ms. Grete Faremo, Executive Director of the United Nations Office for Project Services)と会談し、「『質の高いインフラ投資に関するG20原則』をはじめとするプロジェクトの透明性、債務の持続性、ライフサイクルコストを重視する国際スタンダードに沿った質の高いインフラ整備を推進するため、UNOPSのこれまでの協力に感謝する」と申し上げ、また、「日本政府は自然災害による被害を最小限に留めるようなインフラ整備を進める取組みに力強くコミットしている一方、世界的に見て公的資金には限りがあり、効率的な資金活用と民間資金の活用が重要」と発言しました。
またやり取りのなかで、「世界各地で生じている地球規模課題においては、短期的な費用対効果のみならず、インパクトをいかに最大化し、効率的に対処できているかを正確に測る指標やその執行が重要である」との認識を伝え、優良なインパクトを生み出し得る日本企業及び邦人職員の更なる活用を求めました。
これに対し、ファレモ事務局長からは、日本からのUNOPSへの拠出への感謝とともに、日本とUNOPSとの共通の優先課題として質の高いインフラを一層進めていきたいとの発言がありました。また、開発分野においても技術革新及び資金も含めた民間セクターの更なる関与は重要な要素となっており、国連調達に革新的な技術を有する日本企業がより多く参加できるよう協力していきたい、また、日本におけるUNOPSの認知度を高め、より多くの優秀な日本人にUNOPSに関心を持って頂き、門戸を広げていくとの発言がありました。