12日間にわたる選挙戦が終わりました。いつもそうですが、今回の選挙は特に重要な選挙だと私は思います。
政府は小さな方がいい、なるべく経済や個人の人生に干渉すべきではない、というのが私の哲学です。自由と自立、そして自律。最大限自分の能力を発揮できる環境を創ることこそが、皆さま一人ひとりが底力を発揮できると考えるからです。
もちろん、そのためにも、どのような家庭の境遇になっても、教育を受けるチャンスを保障する、子育てをしながら仕事をできる環境を創る、やる気があれば再チャレンジできる環境を創る、こうしたことは政府がやらねばならないことです。機会の平等、チャンスが誰にでもある、「やればできる」日本。これこそ、我々が追及すべき社会だと私は考えています。
しかし、こうした政策、理念も、日常の継続がなければ実現できません。明日が今日の様な一日で、明後日が明日の様な一日であること。政治の最重要な責務に安全保障や地球環境の問題が有るという私の信念は、911テロの現場近くに住んでいた私自身の経験から感じているものです。
北朝鮮情勢がここまで緊迫する中で、我々にはアメリカとの同盟を深化させるよりほか選択肢はありません。そして景気や経済についても、安倍政権で進めてきた金融政策や財政政策を実行し景気の浮揚を図る中で構造改革を進めるという今の流れを進める、そしてそのペースを加速させるより他ありません。消費税についても、私は減税論者ですが、未来永劫増税しないで済む現状ではない以上は、2019年10月の消費税の税率が8%なのか10%なのかに加えて、将来の税負担をどうやって最小限に抑え込めるか、その工程表を考えねばなりません。
今回の選挙、立候補している自民・公明、希望、立憲民主・共産の三グループの間で、こうした点において明確な違いがあります。だからこそ、皆さま方がどこを選択するかで、我が国の今後が大きく変わってしまいます。
変化のスピードが速い今の時代、そして我が国を取りまく環境が経済的にも国際政治的にも厳しさを増していることを考えれば、政治が失敗をすることは許されません。
こうしたことを、これまでの12日間、というよりも政治家になってからずっと訴え続けてきたつもりではありますが、十分自分の考えや思いを有権者の方々に伝えられたかと言えば、正直まだまだだと思います。
しかし、明日が投票日。是非皆さま方に、政策やこの国がどこを目指すかというビジョン、ご自身の考えでまさにご自身の未来をぜひ選択をいただきたい。そのことを心よりお願いしたいと思います。
平成29年10月21日 鈴木けいすけ